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生ごみ処理機はいらない?メリット・デメリットとおすすめ代替案

生ごみ処理機はいらない?メリット・デメリットとおすすめ代替案

臭いや虫が気になる生ごみを、入れるだけで処理してくれる「生ごみ処理機」。

ななこ

便利そうだけど、本当にいるのかな?

そう思っている方も多いのではないでしょうか。

楽天で調べたところ、生ごみ処理機の価格帯は3万円前後から10万円以上まで幅広く、比較的高価な家電のひとつといえます。

この記事では、生ごみ処理機のメリット・デメリットを徹底解説し、購入を迷っている方や「いらないかも」と感じている方に向けて、後悔しないための情報と具体的な代替案をご紹介します。

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生ごみ処理機のデメリット

生ごみ処理機のデメリット

生ごみ処理機は便利な反面、いくつかのデメリットも存在します。購入してから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、事前にしっかりと把握しておきましょう。

予想以上にかかる電気代と維持費

生ごみ処理機の種類や使用頻度によって異なりますが、電気代がかかります。

たとえば、乾燥式の一般的な機種では、1回の使用で約20円から80円程度、月にすると約600円から2,400円ほどの電気代が目安となります。

また、バイオ式の場合は電気代が比較的安いものの、定期的な基材の交換が必要になることがあります。

これらのランニングコストを考慮せずに購入すると、家計の負担になる可能性があります。

置き場所に困るサイズと運転音

生ごみ処理機は、キッチンに置くには意外とサイズが大きい機種も少なくありません。

購入前に設置スペースを確保できるか、しっかりと確認が必要です。

また、機種によっては運転音が気になることも。特に静かな環境を好む方や、集合住宅にお住まいの方は、運転音の大きさ(デシベル数など)を確認しておくと良いでしょう。

一般的に、40dBを超えると静かな住宅地の日中程度の音、50dBを超えると換気扇の音程度と言われています。

日々の手入れの手間と気になる臭い

生ごみ処理機を衛生的に使い続けるためには、日々の手入れが欠かせません。

処理容器の清掃や、フィルターの交換など、機種によって手入れの方法や頻度は異なります。手入れを怠ると、臭いが発生する原因になることもあります。

多くの機種で脱臭機能が搭載されていますが、処理するものや量、設置場所の環境によっては、完全に臭いを抑えられない場合もあります。

故障時の修理費用と保証期間

家電製品である以上、故障のリスクは避けられません。保証期間内であれば無償で修理してもらえる場合が多いですが、保証期間が過ぎてしまうと修理費用が発生します。

修理費用は故障箇所によって数千円から数万円と幅があり、場合によっては買い替えを検討した方が安く済むこともあります。購入時には保証期間と、修理が必要になった場合の連絡先や対応について確認しておきましょう。

期待外れの減容率と処理物の再利用

生ごみ処理機を使えば生ごみの量が大幅に減ることを期待しますが、機種や投入する生ごみの種類によっては、思ったほど減容されないと感じることもあります。

また、処理物を堆肥として再利用できる機種もありますが、家庭菜園などをしていない場合は、処理物の活用方法に困ることもあります。

生ごみ処理機のメリット

生ごみ処理機のメリット

もちろん、生ごみ処理機には多くのメリットもあります。デメリットと比較検討し、ご自身のライフスタイルに合うかどうかを見極めましょう。

臭いを軽減できる

生ごみ処理機の最大のメリットの一つは、生ごみ特有の嫌な臭いを大幅に軽減できることです。

特に夏場など、臭いが気になる季節には大きな助けとなります。臭いが減ることで、キッチンを清潔に保ちやすくなり、コバエなどの害虫の発生も抑える効果が期待できます

量を減らせる

生ごみ処理機は、生ごみの量を大幅に減らすことができます。機種によっては、元の量の7分の1程度まで減容できるものもあります。ゴミの量が減ることで、ゴミ出しの回数や手間を減らすことができます

すぐに処理できる

調理中や食後に出た生ごみを、すぐに処理できるのも魅力です。ゴミの日まで生ごみを溜めておく必要がなくなり、キッチンを常にスッキリと保つことができます

肥料にできる

機種によっては、処理した生ごみを有機肥料として再利用できます。 家庭菜園やガーデニングを楽しんでいる方にとっては、質の高い肥料を手軽に作れるというメリットがあります。

生ごみ処理機はいらない?おすすめ代替案

生ごみ処理機はいらない?おすすめ代替案

「やっぱり生ごみ処理機は自分には合わないかも…」そう感じた方のために、手軽に始められる代替案をご紹介します。

段ボールでコンポスターを自作

段ボールコンポストは、段ボール箱と基材(ピートモスやくん炭など)を使って、手軽に生ごみを堆肥化する方法です。

準備するもの

  • 段ボール箱(二重のものが望ましい)
  • ピートモス
  • くん炭
  • 新聞紙
  • ガムテープ
  • スコップ
  • すのこ(通気性を良くするため)
  • 布や古着(虫よけカバー用)

作り方の手順

  1. 段ボールの底や隙間をガムテープでしっかりと補強します。
  2. 段ボールの底に新聞紙を数枚敷き、その上にすのこを置きます。
  3. ピートモスとくん炭を適切な割合(例:ピートモス3に対してくん炭2など)で段ボールに入れ、よく混ぜ合わせます。
  4. 生ごみを投入し、基材とよく混ぜ合わせます。
  5. 虫よけのために、段ボールの上部を布や古着で覆います。

ベランダで簡単LFCコンポスト

LFCコンポストは、専用のバッグと基材を使って、都市部のベランダでもおしゃれにコンポストを始められる製品です。

使い方

  1. 専用バッグに基材を入れます。
  2. 1日に出る生ごみ(約300g~500gが目安)を投入します。
  3. スコップなどでよくかき混ぜます。
  4. バッグのファスナーをしっかりと閉めます。
    これを繰り返すことで、約1.5ヶ月から2ヶ月で堆肥が完成します。臭いや虫が発生しにくいように工夫されており、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

パリパリキューブに代表される生ごみ乾燥機

島産業株式会社の「パリパリキューブ」に代表される生ごみ乾燥機は、温風で生ごみの水分を乾燥させて減量・減容する家電です。

特徴

  • コンパクト設計でキッチンにも置きやすい機種が多いです。
  • 操作が簡単で、生ごみを入れてスイッチを押すだけです。
  • 乾燥させることで、生ごみの臭いを大幅に抑え、量を約5分の1から7分の1程度に減らします。
  • 処理後の乾燥物は、可燃ごみとして捨てられるほか、有機肥料としても活用できます。
  • 電気代は、1回の使用(標準モード)で約16円から45円程度が目安です。

生ごみ処理機・コンポスト・乾燥機 徹底比較

生ごみ処理機・コンポスト・乾燥機 徹底比較

どの方法が自分に合っているか、それぞれの特徴を比較してみましょう。

比較項目生ごみ処理機(バイオ式)生ごみ処理機(乾燥式)段ボールコンポストLFCコンポスト生ごみ乾燥機
初期費用高め高め安いやや安いやや高め
ランニングコスト電気代、基材交換費用電気代、フィルター交換費用ほぼなし基材購入費用電気代、フィルター交換費用
設置の手軽さ機種による機種による手軽手軽手軽
日々のメンテナンスかき混ぜ、基材管理フィルター清掃等かき混ぜかき混ぜ処理物取り出し、内部清掃
減量効果高い高い中程度中程度高い
処理後の活用堆肥堆肥または可燃ごみ堆肥堆肥堆肥または可燃ごみ
臭い機種により少ない機種により少ない発生しやすい比較的少ない少ない
虫の発生機種により少ないほぼなし発生しやすい比較的少ないほぼなし

生ごみ処理機がいらない人の特徴

生ごみ処理機がいらない人の特徴

以下のような方は、生ごみ処理機がなくても快適に過ごせるかもしれません。

そもそも生ごみの排出量が少ない家庭

一人暮らしの方や、外食が多い家庭など、生ごみの排出量が元々少ない場合は、高価な生ごみ処理機を導入するメリットを感じにくいかもしれません。

設置スペースや初期投資を抑えたい人

生ごみ処理機はある程度の設置スペースが必要で、初期投資も数万円かかる場合がほとんどです。

スペースや予算に限りがある場合は、他の方法を検討する方が現実的でしょう。

堆肥や乾燥物の活用予定がない人

処理後の生ごみを堆肥として活用する予定がない場合、生ごみ処理機のメリットを最大限に活かせない可能性があります。

乾燥物も可燃ごみとして捨てるだけなら、他の減量方法でも十分かもしれません。

まとめ

生ごみ処理機は、臭いやゴミの量を減らすなど多くのメリットがありますが、電気代や手入れの手間といったデメリットも存在します。ご自身のライフスタイルや価値観、予算などを総合的に考慮し、「本当に必要か」「他の代替手段はないか」をじっくり検討することが大切です。

多くの自治体では、生ごみ処理機やコンポストの購入に対して助成金制度を設けています。購入を検討する際には、お住まいの自治体の情報を確認してみることをおすすめします。

この記事でご紹介した情報が、あなたにとって最適な生ごみ対策を見つけるための一助となれば幸いです。

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この記事を書いた人

ななこのアバター ななこ ライター

子育てをきっかけに、Webライターとして在宅で働くようになって10年以上。インドア生活が性に合っていたようで、ノンストレスな毎日。

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